演志の現代仏教演義

日々の生活と仏教を考える私の一人雑談。

宗教ってなんだろう。

 ある親戚の葬儀で、亡くなった方の兄弟が遠くから駆けつけて「俺は宗教はわからんから。」と一言。葬儀のことがよくわからないという意味の一言だったと思う。あれれ、今、それを言っていいの・・という違和感と同時に今時それもあり得るなあと思った。


 宗教ってなんなんだろう?。宗教学の本にはいっぱい定義が書いてあって、全然わからない。なので私が思う宗教を書いてみる。人は誰でも認知や信念の体系をもって生きている。その認知や信念の体系が現実世界を含んで現実世界を越えた世界に広がっているものが宗教でなかろうかと。何と、たった2行。宗教学の先生ごめんなさい。こんなんでいいわけがないが私が思うのはこの程度。
 
 しかし、宗教の役割については、もうちょっとだけわかるような気がする。人生には苦が多い。苦を克服するには自分の人生を相対化して見る視点が有効であるからではないか。その視点が宗教だろうと思う。


 苦に直面し人生を見直さなければならなくなったとき、視点がとんでもなく現実を越えた無限大∞に置かれるとしたら、人生の意味は一変してしまうだろう。無限大∞に向けて試行錯誤して補助線を引いていくのか、ある日突然、視点が降ってくるのかはわからない。本当に宗教って何なんだろう?。広大な星空を見上げているような気持ちになる。